投資やトレードといった「資産運用」でお金を稼ぐには、
その投資対象の「先々の値動き」を予測できなければなりません。
 
実際に「投資家」「トレーダー」と呼ばれるような人達は、
その結果の良し悪しは別として、その「値動きの予測」をしているわけですが、
そのような先々の相場の予想(値動きの予測)を行っていく上では、

・相場というものの成り立ち(相場とは何か)
・何故、レートが動くのか(レートが動く要因)

といった事をしっかりと「理解」しておく必要があります。
 
そういった根本的なところがそもそも分かっていなければ、
確固たる「根拠」に基づく形で先々の値動きを予測する事などできないからです。

 
よって、この記事ではその「根本的な部分」を追求しておきたいと思います。
 

相場の成り立ち。何故、レートは動くのか。まずはそこから。

そもそも「相場」というのは、

特定の対象において売買が成立した金額 = レート

であり、株や為替、ここ最近で言えば仮想通貨などは、
常にそれらの売買が成立している金額に変動していくため、
結果として、その「レート」がどんどん推移していく事になります。
 
よって、ここで言う「相場」というものの成り立ちを言うなら、

「その対象における売り手と買い手の売買が成立していった金額の推移」

であり、そのような売り手側と買い手側側の「合意」があってこそ、
そのレート(金額)で売買が成立し、そこに「相場」が生まれるわけです。
 
そして、主に「投資」や「トレード」の対象となる株や為替、仮想通貨などは、
投資家やトレーダーと呼ばれるような個人や機関などを筆頭に、
それらで儲ける事を目的とする人達によって、頻繁に売買されています。
 
買う側に回る人は、基本的には、それを「買う事」が、
今後の儲け、利益に繋がると思っている人達。
 
逆に、それを売る側に回る人達は、その時点で「売る事」が、
ひとまずの利益に繋がると思っている人達という事です。
 
その際の「利益」の考え方は、先々のレートの変動もあれば、
それを保有しておく事で得られる恩恵(株主優待やスワップなど)、
または、先々の値崩れによる損失を回避したいと意図もあるかもしれません。
 
どちらにしても、あえて損な売買をする人は基本的にはいませんので、

「それぞれがそれぞれの利益を勘定して売買を行っている」

という事は、まず間違いないわけです。
 
よって、多くの投資家、トレーダーが、何かの投資対象に対して、

「これに投資しておけば利益に繋がる(これを買えば儲かる)

と考えれば、その「儲け」を見込める範囲までは、
多少、レートが上がろうとも買う側に回る人達が増えていくため、
そのような状況下では、当然、そのレートも上昇していく事になります。
 
逆に多くの投資家、トレーダーが、何かの投資対象に対して、

「これは明らかに今が売り時(今、売らなければ利益を取り逃す)」

と考えれば、売り手に回る人達が増える事になり、
そこに売り手側の価格競争が生じれば、当然、レートは下がっていきます。
 
つまり、そこで利益を追求する思惑や、損失を回避したい思惑が働き、
その「思惑」が、実際の売買における「行動」を生み出す事で、
そこに「相場」が生まれ、そして、そのレートの変動を生んでいくんです。

 
ただ、ここで1つ確定的に言える事として、
実際の相場(レート)とその変動を生み出しているのは、

「投資家、トレーダー達の思惑から生じた売買の結果に他ならない」

という事です。
 

利益の追求、損失の回避。その「思惑(心理)」がレートを動かす。

よって、株であれ、為替であれ、仮想通貨であれ、
それらの価値(レート)を決めているのは、結局のところ、
それらを実際に売買している投資家達、トレーダー達という事になります。
 
つまり、彼らの損得勘定の「思惑」を左右しているものこそが、
実質的に、その投資対象のレートを変動させているものの「正体」であり、

そのレートを変動させるきっかけ = 投資家達の思惑を左右する何か

といった図式がそのまま成り立ちます。
 
そして、その「売買の思惑(心理)」を実際に左右しているもの。
 
それこそが「ファンダメンタル」「テクニカル」と呼ばれる、

・その投資対象の価値や将来性の判断に付随するあらゆる情報ソース
・その投資対象の実際のレートおよびその推移の経過状況

などであり、ほぼ全ての投資家、トレーダーがこの2つのいずれか、
または、この両方を、その売買における判断の指針(基準)にしています。
 
よって、その投資対象となるものの相場の変動を予測する上では、
世の中の多くの投資家およびトレーダー達が、

・ファンダメンタル:投資対象の価値や将来性の判断に付随する情報ソース
・テクニカル:投資対象の実際のレートおよびその推移の経過状況

これらを踏まえて、どのような投資判断を下していくのか。

まさに彼等の「思惑(心理)」を見据えていく必要があるという事です。

▼ ファンダメンタル分析とテクニカル分析。

ファンダメンタル分析とテクニカル分析を捉える上で重要となるのが、

「その投資対象の値動きをどれくらいの期間(スパン)で予測するのか」

であり、実質的にはこれによって比重を置くべきものが大きく変わってきます。
 
例えば、かなり長期的なスパンでの売買を前提とするのであれば、
その投資対象の将来性(将来的な価値)が極めて重要になるため、

「数年先、この会社の業績は大幅に上がっている」
「今後の国家的な経済成長で、この通貨が強くなる」

といったファンダメンタル分析に基づく、
将来性の見通しこそが、大きな判断の基準になります。
 
ですが、かなり短期的なスパンでの売買を前提とする場合、
そのような長期的な将来性の見通しを立てる意味は無いに等しいため、

「今日から明日にかけて、どのような売買が行われるか」
「この数分間で、売りと買いのどちらに売買が偏るか」

このような視点で値動きを予測する必要があるため、
まさに「テクニカル分析」が重要な判断基準となります。
 
つまり、ファンダメンタル分析とテクニカル分析は、
投資、トレードにおける「実際の売買に要する期間」の違いによって、
その判断における「比重」や「重要度」が大きく変わってくるという事です。

 
その上で、このファンダメンタル分析とテクニカル分析については、

「まずは、比重を置く方をどちらかに定めるべき」

というのが私の考えであり、この事については別途、
以下の記事で言及していますので、こちらも併せて参考にしてください。

>まずはこれを決めろ!テクニカルかファンダメンタルか。

以上の通り、この記事では、

・相場というものの成り立ち(相場とは何か)
・何故、レートが動くのか(レートが動く要因)

といった、根本的な事を言及させて頂きました。
 
今回の記事のような「相場の根本」を追求しているものも含めて、

「相場で勝つべくして勝ち続けるために必要な事」

を、独自の理論や自らの経験則に基づく形で言及していますので、
他のブログ記事の方も是非、併せて、ご覧いただければと思います。

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