株、為替(FX)、仮想通貨(ビットコイン)などを対象とする、
いわゆる「投資」や「トレード」でお金を稼ごうとする場合、

・ファンダメンタル分析
・テクニカル分析

このどちらを主体に相場を予測して売買を行っていくのかは、

「まず、最初の段階でハッキリと決めてしまうべき」

だと思います。
 
※そもそもファンダメンタルって?テクニカルって?という段階なら、
 まずは、そこをまず最低限、勉強する必要があると思いますし、
 その上で「どちらを主体にするのか」をまず決めるべきだと思います。

 
ただ「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」の比較や、
どちらを主体とするべきか、または両方を用いるべきか、といったところは、
トレーダーであれば、誰もが一度はその岐路に立つものだと思います。
 
その上で、この記事では、

・何故、どちらかに絞る必要があるのか。
・どのような視点でそれを決めるべきなのか。

といったところを、私の経験則も交えて考察していきたいと思います。
 

テクニカル分析とファンダメンタル分析。二兎を追うべからず。

まず「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」は、
いずれも投資対象となるものの先々の値動きを予測に用いるもので、
それぞれのザックリとした定義は以下のようなものになります。

・テクニカル分析:過去から現在までの値動き、チャートの推移の分析
・ファンダメンタル分析:投資対象の価値や将来性に付随する情報ソースの分析

その上で、相場における「値動き」は、結局のところ、
投資家、トレーダー達の売買の強弱(需要と供給)に左右されるわけですから、

「これから上がる(買われる)」

という見方が多くなり、実際にそうなった投資対象の相場は上がり、

「これから下がる(売られる)」

という見方が多くなり、実際にそうなった投資対象の相場は下がっていきます。
 
そして、これを数分、数時間といった短期的な範囲で見るのか、
数日、数カ月、数年といった長期的な範囲で見るのか、
それによっても「相場を予測する視点」は大きく変わってくるはずです。

 
例えば、かなり長期的なスパンでの売買を前提とするのであれば、
その投資対象の将来性(将来的な価値)が極めて重要になるため、

「数年先、この会社の業績は大幅に上がっている」
「今後の国家的な経済成長で、この通貨が強くなる」

といった「ファンダメンタル分析」が極めて重要となりますが、
そういった企業の将来性や通貨の価値を左右する国家レベルの経済事情に、

「ここ数分で、どのような値動きをしていたのか」
「昨日の高値がいくらで、今日の安値はいくらだったのか」

といった「テクニカル分析」は、ほぼ無意味だと思います。
  
ですが、数秒、数分といった短期的なスパンでの売買を前提とする場合、
それはもはや長いサイクルで見る相場の値動きの中で言えば、

「瞬間的な値動き」

でしかないと思いますので、これはファンダメンタル分析によって、
その投資対象の長期的な将来性云々を見通す事を考慮するよりも、

「その時点、その瞬間でどのような売買が行われる可能性が高いのか」
「その数秒、数分間で、売りと買いのどちらに偏りが生じるのか」

といった「テクニカル分析」に比重を置くべきだと思います。
 
つまり、ファンダメンタル分析とテクニカル分析は、
投資、トレードにおける「実際の売買に要する期間の違い」によって、
それぞれの「比重」や「重要度」が大きく変わってくるという事です。
 

将来的な価値を分析するのか、売買の傾向そのものを分析するのか。

よって「ファンダメンタル分析」は、投資対象となるものの将来的な価値を分析し、
それに伴う長期的なレートの変動を予測していく行為にあたります。
 
対する「テクニカル分析」は、そのような将来的な価値は視野に入れず、
これまでの売買の傾向(値動きの傾向)そのものを分析した上で、
今現在の時点から一定範囲のレートの変動を予測していく行為であるため、

「分析の対象はもとより値動きを予測する視点そのものが根本的に異なる」

という点からも、これらを併せて徹底する行為は決して合理的とは言えません。
 
故に、その分析基準を「徹底的に追及する」のは、
どちらかのみに絞り込むべきであり、そのもう一方については、

・必要最低限の範囲で意識する
・根本的に度外視する

このどちらかにするべきだと思います。

少なくとも、どちらかの分析基準をそれなりに「極める事」が出来れば、
その範疇の売買では十分に「勝ち続けていく事」が可能になるため、

「まずは勝てるようになる事(稼げるようになる事)」

を目的とする上でも、とくに両方の分析基準を追求する必要は無いという事です。
 
逆に、どちらの分析基準もそれなりのレベルで極められない限り、
勝つべくして勝ち続けられるような段階には、まず到達できません。
 
故に半端なレベルで両方をかじる位なら、どちらかを徹底的に追及し、
どちらかの有効な分析基準をしっかりと確立していく方が遥かに合理的です。

 
どちらも「極めて奥深い」という共通点はハッキリしているのですから、
そんな「難解なパズル」を最初の時点から同時に解こうとする必要はなく

「どちらかのパズルを解ければ、それで十分な成果が上げられる」

という事は目に見えているのですから、まずは「どちらかでいい」という事です。
 

その上で、どちらの分析基準を徹底的に「追求」するべきか。

その上で、ファンダメンタル分析とテクニカル分析のどちらを追求するべきかは、

「どちらの方が正解(有効な分析基準)を導き出せそうか」

これを、自分自身の「適性」と照らし合わせるのが一番ではないかと思います。
 
ファンダメンタル分析とテクニカル分析は同じ「相場分析のスキル」でも、
これらは全く性質の異なる分析基準の確立が必要となるものであり、
これは人によって「適正が異なる」と考えられるからです。
 
例えばファンダメンタル分析は時代の流れ、社会や経済の動向、流行など、
そういったあらゆる要素を複合的に洞察していった上で、

・どの業種、企業の業績が上向いていくのか(どの会社の株が上がるのか)
・どの通貨が買われて、どの通貨が売られていくのか
・仮想通貨、ビットコインは今後、買われているのか、売られているのか

などを分析し、その将来的なレート(価値)を予測していく必要があります。

これに対してテクニカル分析は、値動きの経過(チャート)から、

・一定条件を満たす相場が生じた場合に再現されやすい値動き
・特定の相場状況において生じる規則的な売買の偏り

などから、言わば統計的な視点で先々の値動きを予測していきます。
 
レートの変動は結局のところ「大衆心理の動向」で決まっていくため、

・大衆心理の動向をあらゆる情報ソースから分析する(ファンダメンタル)
・大衆心理の動向を値動きの推移から統計的に分析する(テクニカル)

このような違いを前提とした上で、

「どちらを分析していく事が自分に向いているのか」
「有効な分析基準を確立できそうなのはどちらか」

といった視点で自分に適した方を選べば良いという事です。

▼ 私が「テクニカル分析」を選んだ理由

ブログのプロフィール覧に「テクニカル分析至上主義」とある通り、
私は、完全にテクニカル分析に重きを置いてトレードを行っています。
 
例えば私の場合、過去を遡る形で世の中の背景的な要因を洞察しながら、
その間の株や為替、仮想通貨の実際の値動きを目にしていっても、
自分の中で、どうも「しっくりとくるもの」が見えてきませんでした。
 
ファンダメンタル分析を主軸に勝ち続けられるイメージを、
自分の中に、全くもって描く事が出来なかったわけです。

 
ですが、テクニカル分析においては、

『統計的に「答え(規則性、売買の偏り)」を導き出していく』

という方向性そのものに十分な「可能性」を感じたため、
こうして「チャーティストの道を選ぶに至った」という事です。

二兎を追う者は一兎をも得ず。

私の回りにも投資、トレードの経験者はたくさんいますが、
やはり、うまく稼げていない人ほど、テクニカル、ファンダメンタルを
下手に両立しようとして、どちらも中途半端になっている傾向にあります。
 
まさに『二兎を追う者は一兎をも得ず』の状況に陥っているわけです。
 
逆にいずれかを追及して、有効な分析基準を確立している人は、
あくまでも、その基準に沿った売買のみを徹底する形で、

「勝てる公算が高い時」
「そうではない時」

これをその基準に沿って的確に判断した上で、
勝てる可能性が高い投資(トレード)だけを行っています。
 
結局のところ、そのような投資家、トレーダーこそが
実際の相場で勝ち続けている(稼ぎ続けている)という事です。

 
ですから、まずは「どちらか」を絞り込んだ上で、
徹底して、その有効な分析基準を追求していくようにしてください。
 
その上で、このブログは私自身が比重を置いている、

「テクニカル分析の追求」

をメインとしていますので、もし、私と同じように、
テクニカルに比重を置く方向性を選択される(選択している)なら、
間違いなく、お役に立てる情報を提供できるかと思います。
 
是非、他のブログ記事も併せて、ご覧になってみてください。

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