以前から大手のASPで売上ランキングの上位に入る事もあった、
こちらのFXの自動売買ツールについて、その検証結果などをまとめてみました。

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Complete One EA(コンプリートワンEA)

・商品名称:Complete One EA(コンプリートワンEA)
・販売URL:https://sl.fx-lloyds.com/ar-ea/re.html
・販売業者:グローバル・ロイズ株式会社、松山裕典
・販売価格:19万8000円

Complete One EA(コンプリートワンEA)の検証結果まとめ。

私自身、この手のEAなどをいち早く取り上げるスタンスではないため、
よほど「確証」を持てたものでなければ、そうそう手を出す事はありません。
 
その点で、この「Complete One EA(コンプリートワンEA)」については、
大手ASPで販売が開始された当初から、販売ページの方には目を通しましたが、

『公開されているパフォーマンスが全てEA開発段階のバックテスト結果』

という状況でしたので、これは「アテにならない」と判断しました。
 
このような販売ページで公開されているトレード実績が、

「EAのロジック、およびEAを完成させた後の運用パフォーマンス」
「EA販売後における継続的な運用パフォーマンス」

などであれば、まだ、その運用実績に信憑性を抱く事もできますが、
全てが公開前(販売前)のパックテスト結果では何の信憑性も無いからです。

▼ EAにおける「バックテストの結果」がアテにならない理由

この手のEAの販売ページにおける「パックテストの結果」にあたるものは、

「過去の相場(値動き)に対してはこれくらい勝てているEAです」

という事をアピールしているものに他なりません。
 
ですが、EAそのものや、そのロジックを1から作り上げる段階なら、
それこそ、過去の値動きに対しては必勝に近いロジックを組む事もできます。

 
結局、この手のEAのロジックは売買の「条件付け」によるものですから、

・負けトレードを除外できる売買条件を強引に継ぎ足していく
・勝てるトレードの頻度を値動きに帳尻を合わせて増やしていく

といったやり方で、過去の相場に対して有効なEAは幾らでも作り出せるわけです。
 
ですが、そのような「過去の値動きに帳尻を合わせただけのロジック」は、
そのバックテストの対象とした一定期間の相場においてのみ、

「このような条件で売買を行っていれば勝てていた」

という条件を「強引な帳尻合わせで作り出したもの」に過ぎません。
 
そのような一定期間の相場においては「一定範囲の偶然の傾向」も存在するため、
それは言わば偶然の傾向(値動き)に帳尻を合わせただけのEAという事です。
 
当然、そのようなEAがその後の相場における実際の値動きに対して、
継続的な有効性や勝率の維持、リターンを実現できるはずがありません。
 
現にそうであるからこそ、そのような形で開発を進めたであろうEAは、

・実際の相場を対象としたフォワードテストの結果
・EAの販売を開始した後の長期的、継続的なパフォーマンス

などを、継続的に公開していくような事はまずしません。
 
そのEAの販売を開始する以前のバックテストの結果のみを販売ページに掲げ、
その後の実際の相場に対するトレード結果などは一切公開しないわけです。

本来、この手のEAは「現在進行形の継続的なパフォーマンス」こそが、
最も高い信憑性と共に、大きな販促材料になるはずなのですが、

・EAを公開(販売)する前のバックテストの結果のみを大々的に掲げている
・EAを公開(販売)した後の継続的なトレード結果は一向に出てこない

という時点で、そのようなEAは過去の値動きに帳尻を合わせただけの、
実際の相場には通用しないEAである可能性を疑うべきだと思います。
 
その点で、この「Complete One EA(コンプリートワンEA)」は、
まさに、上記に該当するようなバックテストの結果のみを大々的に掲げ、

「実際の相場に対するトレード結果は全く示されていない状況」

となっていました。
 
よって、この販売ページで大々的に掲げている、

・勝率95.3%
・107連勝

といった勝率や相当数、掲げられているトレードパフォーマンスなどは、
虚偽ではないものの実際の相場に対する有効性を裏付けるものでもありません。
 
この手のEA(FXの自動売買ツール)にあたるものは、

・実際の相場を対象としたフォワードテストの結果
・EAの販売を開始した後の長期的、継続的なパフォーマンス

これらを踏まえて、その良し悪しや実用を判断する必要があるという事です。
 

Complete One EA(コンプリートワンEA)の検証パフォーマンス。

結論から言うと、やはりこのEAも実際の相場ではほぼ使い物にならず、

「典型的なコツコツドカン(小さく勝って大きく負ける)ロジック」

を前提とする、短期的、一時的にはリターンが生じても、
長期運用では「破綻」が目に見えているようなEAだったようです。
 
実際にComplete One EA(コンプリートワンEA)の検証を行ったとする
ブロガーさん、トレーダーさんの検証記事を幾つか見ましたが、

「月に1~2回は資金が50%を下回るドローダウン(含み損)が生じている」

という状況で、そこまでの大幅なドローダウン率に対して、
勝ちトレードで得られるリターンは、数pips程度がほとんどのようでした。
 
要するに、このComplete One EA(コンプリートワンEA)のロジックは、

「ほんの少しでも収益(含み益)が出た時点で利食いする」
「含み損が生じていく場合はひたすら耐える」

という売買条件が基本という事です。
 
そのような売買のロジックを前提としているEAであれば、
9割を超えるような勝率を実現できるのも当然かと思います。
 
ただ、実際に資金の50%を割り込むような含み損が出ても、
まだロスカット(損切り)をしないようなロジックという時点で、

「一度の負けトレードで、最低でも資金の50%以上を失うロジック」

という事ですから、このような売買のロジックで、
長期的、継続的に稼ぎ続けるのは、まず「不可能」です。
 
まして、勝ちトレードで得られるリターンは数pips程度なのですから、
9割の勝率で50連勝、60連勝をしていても、一度の負けで、
これまでのリターンの大半かそれ以上を失う可能性も十分にあります。

 
まさに、この「Complete One EA(コンプリートワンEA)」は、

「多くの負け組トレーダーの負け方を絵に描いたようなロジック」

であり、数カ月分の検証パフォーマンスを公開している方もいましたが、
複数の通貨ペアで、ほぼ全てが「マイナス収支」で終わっていました。
 
このレベルのロジックのツールが198,000円で、しかも、これが、
大手のASPでそこそこ売れてしまっているのが何とも・・・という感じですね。
 
現に「Complete One EA(コンプリートワンEA)」は今現在も、
公開後(販売後)のトレード結果は全く公開されていない状況です。

 
実際の相場に対するパフォーマンスはとても公開できるものではないため、
今現在もバックテストの結果のみを大々的に掲げているという事です。
 
ただ、先立ってお伝えしたように、そのような「バックテストの結果」は、
そのロジックを作り上げる時点でいかようにも帳尻を併せられますから、
そのような数字だけを真に受けて、この手のEAに手を出さないようにしてください。

少なくとも、この手の「情報商材」で販売されているツールやノウハウは、

・公開後(販売後)の実際の相場に対するトレード結果
・継続的、長期的な運用パフォーマンス

この2つに着目するようにしてください。

逆にこれらを継続的に公開し続けている自動売買ツールや、
そのようなトレーダーのノウハウなどは「本物」の可能性が高く、
これらを全く公開していないものは「疑うべき」という事です。

私が知る限り、自らのノウハウを第3者に公開した上で、
そのノウハウに沿った継続的な実績を公開し続けているトレーダーは、
こちらの記事で紹介している方々くらいではないかと思います。

>私、山田ゆうきが「本物」だと思う、2人のトレーダーの共通点

少なくとも、こちらでご紹介している「2人のトレーダー」と、
彼等が提唱しているノウハウは間違いなく「本物」という事です。

以上、こちらの記事では、

「Complete One EA(コンプリートワンEA)」

について、その検証パフォーマンスの信憑性などを言及させて頂きました。
 
今回の「Complete One EA(コンプリートワンEA)」に限らず、
投資関連の「情報商材」に興味を持たれているようであれば、
以下のような記事も併せて参考にして頂ければと思います。

トレードの成功者、本当に稼いでいるトレーダーの見分け方。

投資系の情報商材が稼げる本物か詐欺商材かを見極める方法。