国立大学の博士号を持つ現役の教授が開発した(らしい?)とされる、
こちらのFXの自動売買ツールについて、その検証結果などをまとめてみました。

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国立大学の博士号を持つ現役教授が開発したFX自動売買システム「DESIRE」

・商品名称:FX自動売買システム「DESIRE」
・販売URL:https://desire-system.com/
・販売業者:株式会社オタケン、大田賢二
・販売価格:22万8000円

FX自動売買システム「DESIRE」の検証結果まとめ。

この手のFXの自動売買システム(EA)にあたるものは、

・実際の相場(値動き)を対象とするリアルなトレード実績
・ツール公開後(販売開始後)の継続的なパフォーマンス

これらを有効な自動売買システムかどうかの判断材料とするべきで、
少なくとも、販売が開始された時点で販売ページの方に公開されている、

・トレード勝率や連勝回数
・トレード収益や損益のパフォーマンス

などをそのまま真に受けてアテにするべきではありません。
 
そもそも、そのような販売時点で公開されている実績などは、
過去の相場を対象とする形で実現したとされるトレード実績でしかなく、
いわゆる「バックテストの結果」を示しているだけの数字に過ぎないからです。

EAにおける「バックテストの結果」がアテにならない理由

このような自動売買システムにおける「パックテストの結果」にあたるものは、

「過去の相場(値動き)に対してはこれくらいは勝てています」

という事をアピールしているものでしかありません。
 
ですが、EAそのものや、その売買の条件を作り上げていく段階であれば、
過去の値動きに対して「必勝」に近いロジックを組む事は何ら難しくありません。

 
言わば『過去の相場』に対する「後付け」で、

・負けトレードを除外できる売買条件を継ぎ足していく
・勝てるトレードの頻度を値動きに帳尻を合わせて増やしていく

といったやり方で、過去の相場に対して有効なEAは幾らでも作り出せるわけです。
 
ですが、ただ過去の値動きに帳尻を合わせただけのロジックでは、
まず、実際の値動き(相場)を対象に勝ち続けるような事はまずできません。
 
結局のところ、そのような作り方をした自動売買システムのロジックは、
そのバックテストの対象とした「一定期間の相場」においてのみ、

「このような条件で売買を行っていれば勝てていた」

という条件を「強引な帳尻合わせで作り出したもの」に過ぎないからです。
 
そのような一定期間の相場においては「一定範囲の偶然の傾向」も存在するため、
それは偶然の傾向(値動き)に帳尻を合わせただけのロジックでしかなく、
そのようなロジックで継続的に勝ち続ける事など「出来ない」ということです。

よって、この手のFXの自動売買システムは、その販売開始時点では、
値動きに帳尻を合わせる形で実現できた実績のみを公開する事ができます。
 
また、それは、このFX自動売買システム「DESIRE」で数多く公開されている、
実際にこの自動売買システムを利用したとされる人達の実績も同様であり

「先行募集した人達のモニター実績です。」

といった事が書かれていても、それをそのまま信用するのは危険であり、
仲間内でそのような実績を捏造するような事は幾らでもできてしまいます。
 
実際は過去の相場を対象とする形の「帳尻合わせ」によって、
自動売買のシステムそのものを開発している段階の値動きを対象に、
その間も実際にツールを使って稼げたかのようなトレード実績を捏造し、
そのような虚偽のパフォーマンスを公開している可能性もあるという事です。
 
その値動きに帳尻を合わせて自動売買のシステムを作り上げている以上、
そのシステムに沿った「過去のトレード結果」とは一致する形にはなるため、

・それが本当に完成に至った自動売買システムで実現した実績なのか
・完成に至った自動売買システムで実現した実績を捏造しているだけなのか

これらを厳密に判断する術は実質的に「無いに等しい」ため、
その「疑い」があるものは、やはり、アテにするべきではありません。
 
よって、この手のFXの自動売買システムが本物かどうかの判断は、
その自動売買システムが販売(公開)された後の相場において、
実際にどれくらいのパフォーマンスを継続的に実現できているのか、 

「リアルな相場に対する継続的なトレード実績で判断する必要がある」

という事です。
 

FX自動売買システムの判断は「販売後」の継続的なパフォーマンスで。

少なくとも、自動売買システムが実際に公開(販売)された時点で、
この手のFXのツールを率先して検証されているような方などが、
その検証結果などをご自身のサイトに公開し始めますので、
それ以降は、虚偽の実績などを公開するような事もできなくなります。
 
仮にそのような事をすれば、それが「虚偽」である事はすぐに分かってしまい、
完全な「詐欺」にあたる行為を自らの「詐称行為」で実証する事になるため、

「販売開始後のトレード実績までは偽る事ができない」

というわけです。
 
故に、この手の自動売買システムは「販売開始前の実績」は大々的に公開するものの、
いざ販売開始となった後の実績を公開し続けているものは「皆無」なのが実情です。

 
仮に「販売開始後の継続的なトレード実績」も常に「上々」な状況なら、
そのような実績を公開する事で、更なる売上に繋がる事は明らかなはずです。
 
ですが、販売開始後のトレード実績を継続的に公開しないのは、

『それを公開してしまうとツールが売れなくなってしまうから。』

という理由以外に考えられません。
 
その点において、今回のFX自動売買システム「DESIRE」も、

・FX自動売買システム「DESIRE」の販売ぺージ
・販売者である大田賢二氏のメディア

いずれにおいても、販売開始後のトレード実績などは、
全くと言っていいほど公開されていない状況となっています。
 
むしろ、このFX自動売買システム「DESIRE」に関しては、

・販売当初は公開されていたバックテストの結果
・販売当初は公開されていた(バックテストの)トレード履歴

などが、いつの間にか販売ページから削除される形となっていました。
 
ただ、それらの画像はネット上にすでに出回っているため、
以下にその「削除されたバックテストの結果」を転載しておきます。

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もともとは販売ページに公開されていたバックテスト結果ですから、
最終的な収益などが大きくプラスになっているのは一目で分かります。
 
ただこれも「バックテストの結果」ですから信憑性はありませんし、

「過去の値動きに帳尻を合わせた売買結果の可能性が高い」

と見るべきものなのですが、注目するべきは収益や勝率などではなく、
以下のような「ドローダウン」に関する3つの数値です。

・絶対ドローダウン:4340.87
・最大ドローダウン:31330.52(62.13%)
・相対ドローダウン:97.5%(25679.08)

これらは自動売買システムの稼働期間における、
最も大きな損失状況(含み損が生じた状況)を意味するもので、
最も分かりやすく、重要視するべき数値が3つ目の相対ドローダウンです。
 
この相対ドローダウンが97%を超えているという事は、
仮に100万円の資金を運用していた場合において、

「一時は97万円を超える損失(含み損)が生じた」

という事を意味しています。
 
含み損はあくまでも「含み損」であって確定損失ではありませんが、
これはFXにおける「証拠金」の残額が3万円になっていた事になりますから、
あと3万円分の含み損が加算された時点で資金がショートしていた事になります。
 
要するに、あとほんの少し相場がポジションと逆方向に進行していたら、
強制ロスカットで運用資金の全てが吹き飛んでいたという事です。

 
ちなみにこのバックテストの結果はわずか「2年」という期間のため、
たった2年の「過去の相場を対象とするバックテスト」において、
97%のドローダウンが発生しているという時点で、
このような自動売買システムは、まずリスクが高過ぎて使えません。
 
これは97%のドローダウンが発生してしまうような状況まで、
システム側による「損切り」を行わないロジックという事ですから、
長期的に運用していった際、資金がショートする状況が目に見えています。
 
現に私のような考察は、ある程度のFX経験者なら誰でもできるデータであり、
このような考察記事がネット上にどんどん出てくる状況となった矢先、
上記のバックテスト結果が販売ページの方から綺麗に削除されました。
 
このFX自動売買システム「DESIRE」の販売者である大田賢二氏は、
ネットビジネス関連の情報商材などを販売する事業がメインのようで、
トレーダーとしての経歴や実績、むしろ経験さえない可能性があるため、

「バックテストレポートの見方もよくわかっていなかった」

というのが実情なのかもしれません。
 
だからこそ、自動売買システムの販売者であれば、
むしろ、公開したくないデータが記載されているレポートを、
そっくりそのまま販売ページの方に掲載してしまったのだと思います。
 
それこそ「97.5%の最大ドローダウン」という数字は、

・2年間の検証期間の相場では資金がショートしないロジック
・2年間のバックテスト結果では収益がプラスになるロジック

これらの帳尻をギリギリの線で合わせた結果を物語っている気がします。
 
また、これがギリギリの帳尻合わせの結果であるとしても、
たまたまギリギリのところで助かっただけの結果であるとしても、
この自動売買システムの運用リスクが極めて高い事に違いはありません。

 
また、どこの大学の何という教授が作ったツールなのかも不透明で、
もともとが「情報商材の販売をメインとする販売者」という点も含めると、

「情報商材として販売するために作り出された自動売買システムの可能性が高い」

という事です。

少なくとも、この手の「情報商材」で販売されているツールやノウハウは、

・公開後(販売後)の実際の相場に対するトレード結果
・継続的、長期的な運用パフォーマンス

この2つに着目するようにしてください。

逆にこれらを継続的に公開し続けている自動売買ツールや、
そのようなトレーダーのノウハウなどは「本物」の可能性が高く、
これらを全く公開していないものは「疑うべき」という事です。

私が知る限り、自らのノウハウを第3者に公開した上で、
そのノウハウに沿った継続的な実績を公開し続けているトレーダーは、
こちらの記事で紹介している方々くらいではないかと思います。

>私、山田ゆうきが「本物」だと思う、2人のトレーダーの共通点

少なくとも、こちらでご紹介している「2人のトレーダー」と、
彼等が提唱しているノウハウは間違いなく「本物」という事です。

以上、こちらの記事では、

「FX自動売買システムDESIRE」

について、その検証パフォーマンスの信憑性などを言及させて頂きました。
 
今回の「FX自動売買システムDESIRE」に限らず、
投資関連の「情報商材」に興味を持たれているようであれば、
以下のような記事も併せて参考にして頂ければと思います。

トレードの成功者、本当に稼いでいるトレーダーの見分け方。

投資系の情報商材が稼げる本物か詐欺商材かを見極める方法。