FXなどの「トレード」を行っていく際は『取引口座の開設』が必要不可欠です。
ただ、トレードにおける取引会社、取引所は多岐にわたるため、
この「口座開設」の段階で迷ってしまうような人も少なくありません。
そこでこの記事では、トレードにおける「口座開設」の際、
「何を決め手にするべきか」
「何を比較して決めるべきか」
というところを私の経験則も兼ねてお話ししていきたいと思います。
私がメインに行っているのはビットコインのFXトレードですので、 ここでは「トレード」を前提とする場合の仮想通貨取引所の選定基準と併せて、 為替相場を対象とするFXの取引会社の比較基準も言及していきたいと思います。 |
トレード口座の開設は何を決め手にするべきか。
その「決め手」を単刀直入に言ってしまうなら、
結局のところ、トレードは「稼ぐため」に行うわけですから、
「稼ぐ上で最も有利な取引会社(取引所)を利用する」
というのが、最も合理的ではないかと思います。
その上で、取引会社(取引所)における「稼ぎやすさ」は、
・取引手数料、スプレッドなどの取引コスト ・レバレッジ倍率とそれに伴うロスカットルール |
この2つによって左右される事になります。
ここで言う「取引手数料」は取引ごとに『手数料』として差し引かれるもので、 対する「スプレッド」は取引の際に生じる売値と買値のレート差の事を言います。 |
ただ、前者の為替相場を対象とするFX会社の場合は、
そのほとんどが「取引手数料は無料」という形式を取っているため、
「為替を対象とするFX会社の取引コストはスプレッドの比較が基本」
となっています。
対して「仮想通貨の取引所」においては、
・取引手数料を主体としている取引所 ・スプレッドを主体としている取引所 ・どちらとも言えない取引所 |
があるため、双方を比較した上での判断が必要であり、
この違いが非常に大きく、且つ「分かりにくい」のが実情です。
また「仮想通貨の取引所」では、 ・現物取引における手数料およびスプレッド ・証拠金取引(FX)における手数料およびスプレッド この2つが分かれているケースもあるため、併せて注意する必要があります。 |
対して、為替相場を対象とするFXの取引会社は、
国内で運営されている有名どころの取引口座であれば、
スプレッド幅に、そこまで大きな違いがある状況ではありません。
そこに海外運営の取引会社を混ぜると、
通貨ペアによってはそれなりの違いも生じてきますが、
全体的には国内運営の取引会社の方がスプレッドは安い傾向にあります。
ただ、その中でも海外の取引会社を利用している人がいるのは、
海外の取引会社であれば「レバレッジ倍率の規制」がかかっていないため、
とにかくハイレバレッジな取引をしたい人は海外の取引会社を利用しています。
そこで「レバレッジ倍率の違い」がもう1つの判断材料になってくるわけです。
レバレッジ倍率とロスカットルール。
トレード時におけるレバレッジ倍率をどこまで引き上げるかは、
自身のトレードノウハウやルールによって変わってくると思います。
よって、そもそもそこまで高いレバレッジを利用する必要がないなら、
単純に「スプレッドの比較」で取引会社を選べば問題ありません。
スプレッド幅に伴う取引コストが高くなってしまうとしても、
レバレッジ倍率を引き上げる事で、よりリターンを大きくできるなら、
「スプレッドよりもレバレッジ倍率の条件が良い取引会社を選べばよい」
という事になりますので、その場合は「海外の取引会社」になるはずです。
現在(2020年時点)為替相場を対象とするFXのレバレッジ倍率は、 国内で運営している取引会社であれば25倍が上限であり、 仮想通貨を対象とするFXのレバレッジ倍率は4倍が上限となっています。 |
ただ、レバレッジ取引は、自己資金以上の取引を行う事が前提となりますので、
最悪の場合、自己資金の全てを失ってしまうような相場に遭遇する可能性があります。
そのような時、大抵の取引会社ではそうなってしまう前の段階で、
強制的な決済処理(ロスカットルール)が実施されるようになっていますが、
・運用資金を超えるマイナスは生じない仕組みになっている取引会社 ・運用資金を超えるマイナス分が生じてしまう取引会社 |
この2つが存在し、後者の場合はそのマイナス分に対して、
追って「支払い」を求められる前提の取引会社も存在します。
よって、そのようなケースの「ロスカットルール」についても、
レバレッジ倍率と併せて、しっかりと確認しておく必要があるという事です。
ただ、実際に「レバレッジ倍率を引き上げる事」が、 トレードにおけるリターンを確実に向上できる状況ではないなら、 あえて「レバレッジ倍率の大きさ」を判断材料にする必要はありません。 よって「レバレッジを高めるメリット」が確定的ではないなら、 取引会社の選択は「取引コスト」の方を判断材料にするべきだと思います。 |
仮想通貨取引所における「取引コスト」の簡単な見極め方。
尚、先ほどもお伝えしたように「仮想通貨の取引所」においては、
・取引手数料を主体としている取引所 ・スプレッドを主体としている取引所 ・どちらとも言えない取引所 |
などがあり、その判別が複雑で分かりにくい傾向になります。
ただ、確定的に言える事としては、
・取引手数料は安い、または無料であるに越した事はない
・スプレッドの幅は無いに越した事はない
という点で「双方の条件が良い取引所がベスト」なはずです。
そして、これを率直に判別する分かりやすい基準の1つが、
「板取引(オーダーブック方式)が基本の取引所となっているか」
という点です。
この「板取引(オーダーブック方式)」というのは、 そのサイトを利用しているユーザー同士の、 ・買い注文 それぞれが以下のような「板」と呼ばれる一覧に表示され、 |
為替相場のFXのように、売値と買値をサイト側が表示する形式の場合、
サイト側が定める一定のスプレッド(価格差)が常に発生する状況となりますが、
板取引では『売り手と買い手の注文価格が互いに寄り合っていく状況』となります。
結果的にスプレッド(価格差)が必然的に狭まっていく状況となるため、
実質的に「スプレッドが無いに等しい状況」で取引を行えるというわけです。
よって、板取引(オーダーブック方式)が基本であり、
且つ、その取引所の取引手数料の条件が良ければ、
それは「取引コストの条件が良い取引所」という事になります。
ただ板取引(オーダーブック方式)が基本の仮想通貨の取引所は、
出来高:利用者数とその取引量 ボラリティ:取引量に伴う値動きの大きさ |
これらも、実際の「稼ぎ」を左右する重要な判断基準の1つになります。
そもそもの出来高(=取引量)が少ない取引所の場合は、
自分の注文を任意のタイミングや金額で通していく事が困難になり、
ボラリティ(=値動きの幅)が収益を左右する事は言うまでもありません。
よって、仮想通貨の取引所を「取引コスト」で選ぶ際は、
・スプレッド:板取引が基本でありスプレッドが無いに等しい事 ・取引手数料:その上で、取引手数料が安い、または無料である事 ・出来高:それなりの利用者数があり、十分な取引量がある事 ・ボラリティ:それなりの取引量がある上で、値動きの幅が大きい事 |
これらの条件を満たしている取引所がベストという事です。
その他、利便性、機能の充実性など。
また、取引会社(取引所)を選ぶ「二次的な判断要因」として、
・利便性(注文画面などの使いやすさ) ・機能の充実性(注文機能など) |
なども実際の「稼ぎ」を左右するものと言えなくはありません。
ですが、前者の「利便性」はよほど欠陥があるレベルでなければ、
慣れてしまえば、それが普通になってしまうものだと思います。
逆に特定の取引画面に慣れてしまっていると、
それ以外のものが「使いにくい」と感じてしまうはずですから、
最初の時点で、強いて「利便性」を比較基準にする必要はない思います。
また、そこに「便利な機能」などもあるに越した事はありませんが、
先立って挙げた「取引コスト」や「レバレッジ」ほど、実際の「収益」を
そのまま大きく左右するような「機能」など、そうは無いはずです。
よって、ここで挙げたような判断要因はあくまでも「二次的なもの」であり、
強いて、これらを取引会社を選ぶ決め手にする必要はないという事です。
尚、為替相場のFX会社、仮想通貨の取引所、いずれにおいても、 あえて言及するまでもない「当然の前提」の範疇に入る「最低条件」として、
このようなものが挙げられると思います。 よって、この記事で言及した取引会社を選ぶ基準については、 |
以上の通り、基本的にトレードに用いる取引口座は、
「稼ぐ上で最も有利な取引会社(取引所)を利用する」
という視点において、
・取引手数料、スプレッドなどの取引コスト ・レバレッジ倍率とそれに伴うロスカットルール |
この2つを、まず「決め手」とするべきだと思いますので、
ご自身のトレード手法や売買のルールを踏まえた上で、
最も条件の良い取引会社(取引所)を選ぶようにしてください。
***
その上で、このブログでは実際の「トレード」において、
「勝つべくして勝ち続けるために必要な事」
を、独自の理論や自らの経験則に基づく形で言及していますので、
他のブログ記事の方も是非、併せて、ご覧いただければと思います。