FX関連の情報商材を数多く販売している「クロスリテイリング株式会社」が

「高橋良彰」

という人物のトレードノウハウを基に作成し、販売している、
こちらのFXのサインツールについて、そのロジックなどをまとめてみました。

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億スキャFX ~絶対公式 TAKAHASHIメソッド~

・億スキャFX ~絶対公式 TAKAHASHIメソッド
・販売URL:https://takahasi-method.s3.amazonaws.com/top/it.html
・販売業者:クロスリテイリング株式会社、高橋良彰
・販売価格:4万9800円

億スキャFX ~絶対公式 TAKAHASHIメソッド~ロジックの真相。

この『億スキャFX ~絶対公式 TAKAHASHIメソッド~』のトレードロジックは、

・独自?の移動平均線を用いたパーフェクトオーダーのシグナル(5分足)
・1時間足、4時間足、1日足のトレンド状況の一致
・一目均衡表の「雲」よりレートが上にあるか下にあるか

このような基準でトレードを行っていくノウハウが提唱されているもので、

・独自?のパーフェクトオーダーの判断を一目で出来るサインツール
・1時間足、4時間足、1日足のトレンド判断を一目で出来るサインツール

これらが付属する形の情報商材となっています。
 
ここまでの「ロジック」については販売ページの方にそのまま公開されているため、
この『億スキャFX ~絶対公式 TAKAHASHIメソッド~』の「有効性」は実質的に、

・独自?のパーフェクトオーダーのシグナルに有効性が伴うのか
・そのシグナルと「各時間足」と「一目均衡表(雲)」の複合判断で勝てるのか

ここに尽きるのが実情かと思います。
 
ただ、率直な結論として、上記の「両方」にさほど大きな優位性はなく、
私としてはFXの「サインツール」としても、トレードの「ノウハウ」としても、
この『億スキャFX~絶対公式 TAKAHASHIメソッド~』には、ほぼ価値を感じませんでした。
 
まず、この情報商材の「要」であるはずの、独自?の移動平均線とされる、

「TMA(TAKAHASHI Moving Average)」

これは実質的に「独自の移動平均線?」というほどのものではなく、
移動平均線3本のパラメーターを固定しているだけのインジケーターでしかありません。 
3つの移動平均線のパラメーターは、その明確なロジック、
設定値が示されていたわけではありませんが実際の形状を見る限り、

 「50~60MA」「20~25MA」「5MA」

まず間違いなく、この範囲の移動平均線のパラメーターを固定しているだけです。
 
ただ、この部分は販売ページの以下の画像などを見た限りで、
おおよそ「そんなところだろう」と思っていた部分でもありました。

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上記の黄色の移動平均線は、ほぼレートにまとわり付いて動いてますから、
この『億スキャFX~絶対公式TAKAHASHIメソッド~』の主体が5分足という点で、

「おそらく、これは5MAあたりだろう」

と思っていましたが、この数値はほぼドンピシャだと思います。
 
その5MAに限らず、いずれもオーソドックスなパラメーター設定の範疇ですから、
この数値を固定しただけの移動平均線3本のセットが「TMA」なのだそうです。
 
ですから、この『億スキャFX~絶対公式TAKAHASHIメソッド~』のメインのツールは、

『5MA、20~25MA、50~60MAの移動平均線によるパーフェクトオーダーを知らせるツール』

という事になりますから、これが「メインのサインツール」という時点で、
この『億スキャFX』に到底、5万もの価値は無いと思います。
 
そもそもパーフェクトオーダーは「非常に分かり易いシグナル」なのですから、
5MA、20~25MA、50~60MAといった比較的オーソドックスな移動平均線による、
パーフェクトオーダーをただ知らせるだけツールなど、強いて必要ありません。
 
そこに、

・1時間足、4時間足、1日足のトレンド判断
・一目均衡表の「雲」よりレートが上にあるか下にあるか

といった基準を複合しているだけと言えば、それまでのノウハウのため、
これらを用いたテクニカル分析は無料で表示できる指標だけで全て行えてしまいます。
 
ただ、このロジックは「トレンド相場」や「トレンドの初動に乗れた時」は有効ですが、
そうではない大半のレンジ相場では「ことごとく損切りトレードの連続」に陥ります。
 
そもそも「パーフェクトオーダー」は、長時間足のチャートであれば、
それなりの強いトレンド相場とならない限り、そうそう出現しないシグナルですが、
これが「5分足」となると、レンジ相場の最中に頻繁に出現する傾向にあります。

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上記は『億スキャFX~絶対公式TAKAHASHIメソッド~』の実際のサインツールですが、
青が上昇方向のパーフェクトオーダーで、赤が下降方向のパーフェクトオーダーを表し、
短時間の間に頻繁にサインが出現し、そして、入れ替わっているのが分かります。
 
そもそも「パーフェクトオーダー」というシグナルは、
トレンドの発生や継続の指針として有効なサインになる場合もありますが、

「短時間足のレンジ相場では高い確率でダマしのサインになってしまう」

というのが現実なわけです。

パーフェクトオーダーのシグナルについては以下の記事も併せて参考にしてください。

パーフェクトオーダーのロジック。なぜ、有効なサインなの?

短時間足によるパーフェクトオーダーの実用は「レンジ相場の攻略」が鍵。

その上で『億スキャFX~絶対公式TAKAHASHIメソッド~』のトレンド判断ツールは、
以下のように、必ずどちらかの「トレンド」を示してしまう仕様になっています

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つまり、パーフェクトオーダーの実用に最も重要となる「レンジ相場の見極め」が、
このトレンド判断ツールでは、ほぼ判断する事が「できない」に等しいわけです。
 
また、一目均衡表もレンジ相場ではレートが雲の上と下を行き来する傾向にあり、
これも、やはり「レンジ相場の攻略には不向きな指針」と言わざるを得ません。

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つまり、この『億スキャFX~絶対公式TAKAHASHIメソッド~』のノウハウは、

「トレンドフォローを捉えるためのロジック」

という点では、

・パーフェクトオーダーのシグナル(5分足)
・1時間足、4時間足、1日足のトレンド状況の一致
・一目均衡表の「雲」よりレートが上にあるか下にあるか

といったロジックで、そこを突き詰めたロジックにはなっているものの、
これらのロジックでは必然的に相場の大半を占める「レンジ相場」においては、
ことごとく「損切りトレード」が繰り返される状況となってしまいます。
 
そのような相場の見極め基準や回避策が、実質的に何も施されていないという事です。
 
現に販売ページ内で公開されている「リアルトレード動画」とされる動画でも、
動画の方は、あたかも大きなリターンを実現したような内容になっていましたが。

↓↓↓

この動画内で解説されていた相場では、明らかに二度ほどの損切りポイントが見受けられます。

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この『億スキャFX~絶対公式TAKAHASHIメソッド~』の基本ノウハウでは、
パーフェクトオーダーのシグナルが消えるとサインツールが黄色く変わるため、
販売ページの方でも、この時点でポジションを解消し、損切りする旨が記載されています。

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ですが、高橋良彰氏の「リアルトレード動画」では、一切、損切りが行われず、
あたかも、ワントレードで25pipsの利幅を実現したかのような動画になっていますが、

・パーフェクトオーダーのシグナルが消えた時点でポジションを解消(損切り)
・再びパーフェクトオーダーのシグナルが点灯した時点で再エントリー

仮にこのような「基本ルール通りのトレード」を行っていたのであれば、
この時の相場は負けトレード2度分の損失をカバーできていない可能性もあります。
 
つまり、その動画のトレード内容も含めて『億スキャFX』の販売ページ内に掲げられている、

「266戦255勝」「勝率95.8%」「17年間マイナスゼロ」

といった謳い文句や、それ以外のパフォーマンスの記載事項などは全て、
基本的なルールとは異なる高橋良彰氏の「裁量トレード」によるものでしかなく、
サインツールに従うだけでは、到底、そのような数字は実現できないという事です。
 
短時間足では大半がダマしサインとなってしまうパーフェクトオーダーのシグナルに、
必ずどちらに「トレンド」の方向を示してしまうトレンドサインツールと、
レンジ相場では、ほぼ役に立たたない「雲」だけを表示する一目均衡表。
 
この時点で、レンジ相場で連敗していくトレード経過は目に見えていますので、
サインツールとしても、トレードノウハウとしても、この『億スキャFX』は、

「到底、5万円もの料金に見合う情報商材ではない」

というのが、私の率直な感想です。

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移動平均線を主軸にした有効性が高いトレードノウハウとしては、
専業トレーダー及川圭哉さんが提唱しているノウハウが秀逸かと思います。

↓↓↓

及川圭哉氏,FXism及川デイトレ大百科のトレードルール検証実績

また、今回の『億スキャFX~絶対公式TAKAHASHIメソッド~』に限らず、
投資関連の「情報商材」に興味を持たれているようであれば、
以下の記事も併せて参考にしてください。

↓↓↓

トレードの成功者、本当に稼いでいるトレーダーの見分け方。

投資系の情報商材が稼げる本物か詐欺商材かを見極める方法。

以上、億スキャFX~絶対公式TAKAHASHIメソッド~のロジックについてでした。

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