このブログは「ビットコインFX」に興味を持たれている方のアクセスが多く、
・為替相場を対象にFXを行っていド経験者さん ・為替とビットコインのFXを比較している初心者さん |
などが「為替相場のFX」と「ビットコインのFX」を比較した際、
どっちの方が稼ぎやすく、また、どっちの方がリスクが低いのか。
その「決め手」となる情報を求めて訪問されているケースが多いようで、
そういった情報や詳細についてのご質問も比較的、多く頂いています。
そこで「為替相場のFX」と「ビットコインのFX」を、
・収益性(リターンの大小) ・リスク(リスクの大小) ・取引条件(手数料やスプレッドなど) |
この3つの視点で比較していくのが合理的かと思いますので、
この記事では双方の「収益性」について比較していきたいと思います。
為替FXとビットコインFXのリスク比較と取引条件の比較は、 こちらの記事で別途、行っていますので併せて参考にしてください。
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為替FXとビットコインFXの収益比較。
FX(トレード)における収益は実質的に「値動きの大きさ」で決まります。
もちろん、そこに取引ごとの取引手数料やスプレッドなども関係してきますが、
レートが変動する範囲の大きさが実質的なリターンを大きく左右するため、
値動きの大きさ(ボラリティの大きさ) = トレードのリターン(売買の差益) |
という考え方が、双方の収益率を比較する際の基本的な考え方になります。
ただ、日本円換算の現在レートが100万円以上のビットコインが10円変動する事と、
同じく日本円換算の現在レートが100円台の為替相場が10円変動する事は、
「現在レートに対する変動率」
という視点では話が全く違ってきます。
少なくとも「投資」や「トレード」の観点で言えば、
・100万円分のビットコインが10円変動する事で得られるリターン ・100万円分の通貨(米ドルなど)が10円変動する事で得られるリターン |
これらの金額は同額、同条件の資金でトレードを行っていく場合、
以下のように、全く異なるリターン(収益)になるからです。
↓↓↓
現在レート100万円のビットコイン100万円分(1BTC) 100万円×1BTC ⇒ 100万10円×1BTC = 10円のリターン |
現在レート100円の米ドル100万円分(100円×10000通貨) 100円×10000通貨 ⇒ 110円×10000通貨 = 100,000円のリターン |
よって、為替相場を対象とするFXとビットコインのFXの収益を比較する場合は、
・現在レートに対する変動率の大きさ ・その変動率に対して一律した投資資金で得られるリターン |
このような視点を前提とする形でそれぞれのリターンを比較する必要があります。
例えば、この記事を書いている2021年の4月時点のBTCレートは600万円ほどで、
この600万円に対する1日の変動レートは20~40万円ほどとなっています。
↓↓↓
対して、2021年の4月時点のドル円レートは110円ほどで、
110円ほどのレートに対する1日あたりの変動は0.5~1円ほどです。
↓↓↓
このような現在レートに対する値動き(変動率)を対象としたリターンを、
「同額、同条件の投資資金を対象に比較する必要がある」
という事です。
BTCとUSDをレートの「変動率」に対する「同条件の投資資金」で比較。
例えば以下は私が2月頃の記事で公開している「BTC-FX」の実際のトレード実績です。
↓↓↓
トレード時間としては「約30分ほど」のトレード結果となっていますが、
415万円ほどのビットコインが442万円まで変動する形となっています。
よって、この時に行ったトレードのレートの「変動率」は、
27万円の変動 / 変動前のレート415万円 = 0.065(変動率:6.5%) |
という事になり、これを同日の「ドル円」の為替レートに置き換えた場合。
↓↓↓
こちらの通り「105円台」が、この日のドル円レートのため、
この時の相場と同じリターンを「ドル円相場」で実現するには、
変動前のレート105円 × 変動率:6.5% = 6.82円(682pips) |
これくらいのレート変動があって同じリターンを実現できる事になります。
ただ、ドル円レートにおける6.82円(682pips)の変動幅は、
2020年~2021年のドル円相場で言うと・・・
上記の色付けした範囲の縦幅が、約6.82円に相当するため、
↓↓↓
2020年6月5日 → 2021年1月6日(約180日※6カ月間) |
このように約6カ月間の期間を費やして変動しているほどの範囲となっています。
つまり、ビットコイン相場を対象に「約30分ほどのトレードで実現した利幅」は、
ドル円相場で言えば「6カ月分の値動きに相当する」という事です。
ビットコイン相場30分の変動率は、為替相場の6カ月分相当。
よって、同額、同条件の投資資金で「同じくらいのリターン」を実現する場合。
2020年6月5日 → 2021年1月6日(約180日※6カ月間) |
この間の最安値から最高値の値動きを絶妙に押さえたとしても、
6カ月間ほどはポジションを保ち続ける必要があります。
ですが、そこまで「絶妙なトレード」を実現できるトレーダーはそうはいません。
そう考えると、私が公開しているビットコインの相場を対象としたトレード実績は、
「ドル円相場6カ月間の最高値と最安値を押さえて実現できるリターンに等しい」
という事であり、それを「たった30分の売買で実現できている」という事になります。
要するに「ドル円相場」を対象とするトレードで実現できる「年間収益」を、
ビットコインの相場であれば1時間ほどのトレードで実現できるという事です。
ちなみに、この時のトレード実績は「FXism及川デイトレ大百科」という、 為替相場を対象とするFXトレードのノウハウをビットコインFXに応用したもので、 「有効な為替FXのノウハウをビットコインFXに応用する事の有効性」 については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。 |
ただ、このような「レート変動の大きさ」や「リターンの大きさ」が、
そのまま「リスクの大きさに比例する」と考えてしまう人も少なくありません。
ですが、率直に言うと、それは「大きな間違い」です。
トレード、およびFXにおけるレート変動やリターンの大きさと、
それに伴う「リスクの大きさ」は実質的には「無関係」という事です。
その理由や、そもそもの「リスク」というものについては
以下の記事で詳しく言及していますので、併せて参考にしてください。
以上、この記事では為替相場を対象とするFXとビットコインFX、
「それぞれの収益(リターン)の違い」
を「レートの変動率」から比較してみました。
その上で、ドル円などの為替相場とビットコイン相場の変動率の比較という点では、
以下の記事では、より長期的な変動率も比較していますので、併せて参考にしてください。